ありがとう
琵琶湖の小さな港に放置された小さな消防車があった。
多分近隣の小さな村の消防団で利用されていたんだろう。
60年代に製造されたとても古い車輌だけど数年前まで使われていたようだ。
でも、さすがに古過ぎてついにお役御免ってことなのかな。
ある意味、この光景は豊かな国、日本の象徴なのかも知れない。
けど、この消防車、
今まで長い間、火災現場で活躍し、もしかしたら
この消防車のおかげで救えた人命だってあったかも知れない。
そんな世話になったモノであっても、用が済めばこうして野ざらしで放置され
人知れず朽ちていく末路をみると、なんか悲しくなるなぁ・・・。
モノや道具なんて所詮使い捨てでいい。 そんな人の薄情さを感じたりもする。
せめて長年お世話になった道具ぐらい、ちゃんと処分してやろうって誰も思わなかったのかな?
モノが豊かな国になったのはいいけど、人の心は逆に貧しくなっている現実が見えた気がした。
「ありがとう」 モノにも人にもそう思える気持ちを忘れないよう生きていきたいと思った。
by white-rain
| 2010-05-30 14:42
| なにげに思うこと